その土地ならではの食材を使った料理は旅の楽しみの一つ。東京諸島でしか味わえないものがたくさんあります。今回は、その中からポピュラーなお食事の一部をご紹介します。

明日葉は、さわやかな香りと特有のほろ苦さを持つセリ科の野草。温暖な気候を好み、東京諸島の特産野菜としても有名です。明日葉は多年草で年中収穫されていますが、旬は2月〜5月の新芽の時期が1番おいしいと言われています。栄養価が高く、天ぷらや、和え物、ぞうすい、うどんの麺に練り込むなど様々な調理方法で提供されています。お土産用としても人気。

海に面した島だからこそいただける、新鮮な魚料理も味わいたい！メダイやカンパチなどその時期に水揚げされる魚を醤油漬けにし、青唐辛子醤油ベースの特製ダレに漬けた「べっこう寿司」・わさびの代わりに練りがらしを添えた「島寿司」は、東京諸島を代表する名物料理。島内ではスーパーで販売されていたり、島寿司を提供する飲食店も多く、また島酒との相性もぴったりです。

旅の記念に挑戦したいのが、名物珍味「くさや」。伊豆諸島に300年以上前の江戸時代から伝わる干物の一種です。独特の匂いと風味を持ち、保存性が高く、病みつきになるおいしさは、作り手のこだわりが凝縮された秘伝の“くさや汁”ひとつで決まると言われています。最近では瓶詰めや真空パック入りの焼くさやなど、お土産用に適した商品も販売されています。