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東京諸島の楽しみ方33 23.島に行ったら味わいたい、個性あふれる島焼酎

全島

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各島では古くから焼酎づくりが根付いており、杜氏が離島ならではの厳しい環境と寄り添いながら手作業にこだわって作るため、島民からは「島酒」として親しまれています。近年では、その希少性から“幻の焼酎”と言われるものも。個性は様々なので、飲み比べしてお気に入りの一本を見つけてみるのも楽しいかも。今回は、その中から八丈島、神津島、青ヶ島の焼酎を紹介します。

@八丈島観光協会

八丈島で焼酎づくりが始まったとされるのは、江戸時代末期の1853年。現在も島には、創業100年以上の歴史を誇る八丈島酒造をはじめ、八丈興発、坂下酒造、樫立酒造の4社の焼酎蔵元があります。さつま芋焼酎を少しブレンドして甘味を残した芋・麦ブレンド焼酎「八重椿」(八丈島酒造)や、香ばしい香りの芋・麦ブレンド焼酎「黒潮」(坂下酒造)、まろやかな風味で女性でも飲みやすい麦焼酎「島の華」(樫立酒造)、芋特有のさわやかな風味が特徴の芋焼酎「情け嶋 芋」(八丈興発)など、各酒蔵では芋・麦・芋麦ブレンドの個性あふれる焼酎がつくられています。

©神津島観光協会

神津島には、1894年から島のきれいな水を使用して焼酎をつくり続ける老舗の酒蔵・神津島酒造があります。麦焼酎「盛若」は、酒蔵の代表銘柄で1番人気。島を切り盛りする若い漁師に親しまれていたことから名付けられました。樫樽貯蔵で熟成させているため、まろやかな味わいが特徴です。魚料理と相性抜群。

©青ヶ島村役場

青ヶ島の特産品「あおちゅう」は、島で昔からつくられている焼酎で、元々は妻が夫のために作る家庭のお酒でした。ほとんどの工程を人の手で行われているため、杜氏によって造り方、分量が変わり、味の違いが楽しめます。写真の青ヶ島酒造の「あおちゅう」は、ややすっきりとした口当たりと芋の旨味が特徴。大量生産はできず、そのため“幻”と言われています。

全島

2021.10.1